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コンクールの御礼

今年度コンクール参加におきましては、
保護者の皆様、本校教職員の皆様、
そして練習施設を提供して下さったアズテックミュージアムの皆様、
他多数の皆様に、心より御礼申し上げます。

今年1月、本来は、
天野正道作曲「神の啓示と代殺戮、世界の終わりの始まりに向かって」
を自由曲として決定し、練習を始めていたところでした。
しかしながら、3月に東日本大震災が私達を襲い、
大事な仲間や家族、普段の生活や思い出までをも奪われてしまいました。
元々は、我々の手によって破壊される自然や核問題など、
世界へ警鐘を鳴らすべく作曲された同作品ではあるのですが、
部内に残る大きなショックもあり、あまりに衝撃的な作品ゆえ、
5月、自由曲を変更するという決断に至ったのです。

その後も、コンクール参加自体について悩んだ日々も続きました。
部室や倉庫、練習室を失い、
第2音楽室の狭いスペースを間借りしての練習、
様々な事情で全員が揃うことも少なくなってしまったからでした。
開催不可となった定期演奏会や特別演奏会のプログラムから、
新しく代わる自由曲を模索、練習をしてみても士気は上がらず、
遂に申し込み締切り1週間前、不出場の決断すら下しました。

しかし、新たな希望を持って入学してくれてた1年生や、
様々支えて下さっている皆様のためにも、参加だけでもしようと思い立ち、
演奏していて、そして聴いていて誰もが楽しい気持ちになれる、
オッフェンバックのバレエ音楽「パリの喜び」を新しい自由曲と決定したのです。
コンクール申し込み締切り前日のことでした。

結果は残念なものでしたが、
演奏はとても満足の行くものとなりました。
何より、平成23年度のバンドとして、
初めて全員で臨むステージであれだけ楽しく演奏ができたことは、
他に経験し得ない大きな収穫でありました。

これを機会に、本格的に平成23年度の活動を開始したいと思っております。
様々イベントが続きますので、是非ともご声援の程よろしくお願い申し上げます。

そして、天野正道先生作曲の上記作品ですが、
11月に開催される全日本高等学校吹奏楽大会in横浜にて、
被災地唯一の代表校として演奏して参りたいと存じます。
震災後、様々復旧・復興のお手伝いをして下さった日本全国の皆様への御礼と、
自然災害への対策を全国に訴えられる演奏ができれば幸いです。
by seiwawinds | 2011-07-24 21:00

宮城県仙台市で活動する、聖和学園高等学校吹奏楽部の活動紹介です。


by seiwawinds
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